Simplicity



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東京駅 - DP1
大丸側エントランス上空。
大丸は新しくなって1周年だそうです。

[Book]
とても興味を引かれる題な上に、ジョン・マエダ氏が書いているということで即購入。

シンプリシティの法則 - ジョン・マエダ (東洋経済新報社)

複雑な物事をシンプルにするにはどうするか?について考えている本。
シンプリシティを実現するための10の法則が提示されている。
1章につき法則を1つ解説している。
単純なハウツー本ではない。
具体例を出して法則の使い方を説明したり、使用例を紹介することもあるが、それは稀。
その法則と人間がどう関係していて、それがシンプリシティにどのようにつながってくるのかを話してくれている。
ジョン・マエダ氏の経験なども交えて、法則の前景から背景まで、生活のあちこちにあるシンプリシティへの鍵について語ってくれる。
まあ、エッセイというか思想書(?)みたいな感じである。
読んでいて、ワクワクしておもしろかったが、難しくもあった。
書かれていたことを自分の中でちゃんと噛み砕けた自信はない。
本書でも書かれているが、シンプリシティは、見た目は簡素でも、内部は複雑ということ。
ジョン・マエダ氏もこれが終点ではないと言っている。
時がたったら、読み直したい本である。

法則はこちらのサイトでも紹介されています。英語ですけど。
THE LAW OF SIMPLICITY

本書の最後にある、あとがき的なエピソードがとても良いです。
ジョン・マエダ氏とある引退した言語学の教授が交わした「不安」についての会話。

「不安にまつわる問題はこうです。不安が大きすぎれば、成長はない。失敗を恐れて動けないからです」

「一方、まったく不安がなければ、この場合も成長はない。うぬぼれが強すぎて、自分の失敗を認められないからです」

「すべてはバランスだね」

「でも自分が真ん中にいるとしても、そうであるかどうかを知るには、端に向かって進み、少しばかり行ったり来たりしなければなりません」

「ときには真ん中で迷うこともありうるね」

「よき指導者(メンター)がいれば」

「必要なのは勇気をくれるメンターだな」

「でも、こちらが年をとるにつれて、どんなメンターも去っていくものです」

「・・・・・・。そうだね。君にはもうメンターは必要ないのだから」

「レッスンをありがとうございます」

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